アトリエあやはた

フランス便り

No.28

こんにちわ。第28報です。
日本は、台風の影響で大変な様子で、お見舞い申し上げます。

パリは、日々秋が深まっていますが、陽が射すと「えーっ?」というくらいのギラギラ感があります。
マロニエの葉は大きいので、上からバサッと落ちて来ます。踏むとガサッと言う音です。私などはこれは情緒がないなあと思うのですが、パリの人は、このバサ、ガサがメランコリーだと言います。変ですね~。ハラハラ舞い落ちる木の葉、カサコソと踏む落ち葉にこそ情緒があると思うのですが・・・?日本とは体質が違うのですかねえ~?

このところ、行事の打ち合わせで落ち着かない緊張の日々が続きました。
一つは、まだ先の相談事。でも日本から宇宙フォーラムの寺門氏と菅原氏を迎えました。詳しくは又お話致します。
二つ目は、フランスの合気道会できもののデモンストレーションをする事です。書道の先生の大島妙子先生のお世話です。12月1日の予定です。

今年の春にようやく改修された、オランジュリー美術館へ行ってきました。予定の年月の倍の6年掛かったそうです。とにかくフランスは仕事が遅い。パリ市内各所の道路工事も6月終了の予定が年の暮れまでに終わるかどうか怪しいものです。オランジュリー美術館には、モネの部屋が二部屋あり、壁面ぐるりが睡蓮の池の絵なのです。フラッシュをたかなければ写真を撮ってもかまいません。

あと、バルビゾン村に行って来ました。パリから列車で一時間、そしてタクシーで20分。初期印象派のミレーが周りの農村風景を描いた所です。今は村の中は一本の通りにホテル、レストラン、ギャラリーがあり、昼間は観光客が殆ど日帰りで来ています。
私は、6年前、夫のお友達グループと一緒に訪れたとき「またいつか来て泊まりたい」と思っていたホテルに泊まって来ました。また一つ夢が叶いました。そのホテルは、1970年代に昭和天皇・皇后がご旅行の途中立ち寄られて、お茶を召し上がったホテルです。HIROHITOのサロンというのがありました。小さいホテルですが、庭が広くて感じの良い所でした。ジャーナリストでパリ在住十数年の平野いずみさんにご一緒して頂きました。
その日は、丁度10月1日で、競馬の凱旋門賞のレースの日でした。バルビゾン村でも、角のカフェで地元の普通のおじさん達が、新聞を見ながら盛んなおしゃべりと共に馬券を買っていました。日本から、デイープ・インパクトと武豊がパリのロンシャン競馬場に来ていました。生憎デイープ・インパクトは3位に終わりましたが、賑やかな話題の一つでした。バルビゾンから20キロ離れた隣町、モレ・シュル・ロアンにも寄りました。シスレーが住んで絵を描いた所で、町の中に自然の風景がとけこんで美しい町でした。

一つお知らせ。
私が今住んでいるレジダンスが、今年いっぱいで閉じることになったので、私も、12月末に本格帰国することに決めました。来年3月の予定が3ヶ月早くなりました。どうぞよろしく!

写真
1) オランジュリー美術館のモネの絵の前で。
2) バルビゾン村のミレーの館の前で。

オランジュリー美術館のモネの絵の前で

オランジュリー美術館のモネの絵の前で

バルビゾン村のミレーの館の前で

バルビゾン村のミレーの館の前で
2006/10/10