アトリエあやはた

フランス便り

No.17

こんにちわ。第17報です。
パリに戻って、一週間が経とうとしています。来週から又学校へ行き始めるので、今週はひたすら毎日知人友人に会っています。
バカンスの時期なので早く会わないとみんな何処かに行ってしまいます。
フランスでは、サラリーマンはお給料が安い分、年間5週間のバカンスをとるのです。とり方は自由で四季に分けてとる人、夏冬でまとめてとる人、様々です。
みんな贅沢はしません。海や山や田舎で、釣りをしたり植物を育てたり、果物でジャムを作ったり、自然と親しむのが上手です。
海やプールで泳いで体をさらして日焼けをするのが、かなり重要な目的です。庶民は、豪華なレジャー施設は求めません。
都合でバカンスに出かけられない人は、パリでパリプラージュを楽しみます。
セーヌ河岸に沢山の砂を運び込み、その上で長いすに寝そべって日焼けをします。7月20日過ぎから1ヶ月間続きますが、今年はお天気模様がもう一つで気の毒です。
私など日焼けがつらいので、帽子を被ったり日傘をさしたりすると不思議がられます。私はここ数年紫外線アレルギーで、日に当たると顔や首や腕がかゆくなるのです。老いた肌をボリボリかくとよけいにカサついて、なさけない状態になります。

パリに暮らしている日本女性達は、倹約の中で一生懸命暮らしています。
物質的贅沢は無くても、時間の贅沢があるのです。フランス語も自由に操ります。日本のように報酬は多くなくても、カフェ・公園・美術館と楽しみ方は沢山あります。
毎月第一日曜日は、美術館は無料です。広い広い公園も入園料は要りません。カフェ一杯は安いです。
パリ在住5年・10年・15年・20年・30年の日本女性は沢山います。

健康(心身共に)でさえあれば、人知れぬ苦労はあっても住みよい処なのでしょう。でも、何人かの人は、心の底で日本に帰りたがっているようです。来仏当時は、みな必死にフランス語の勉強に打ち込んだと聞いています。やはり、生半可な事では、特に大人になってからの語学習得は苦しいものがあります。でも、ゴタゴタ言っていても何の足しにもなりません。亀の歩みでも足を出していれば、いつかは何処かに到達するでしょう。

今回、日本で、7月半ば、ある会合で、私は空気に腰掛けてしまいました。
したたか尾てい骨を打ってしまいました。あるはずの椅子が無くなっていて、床に尻餅を付いたのです。幸い骨に異常は無かったものの、打ち身は一生のおみやげです。その痛みを抱えつつ、重いスーツケースと他の荷物の持ち運びを頑張って、フランスに戻りました。日によって痛みはひどかったり軽くなったり色々ですが、人生何が起るか判らないもの。普段怪我には細心の注意を払っている私にも、思わぬ処に落とし穴がありました。

9月・10月・11月と、パリできもの教室が続きます。
写真2枚送ります。
1)はイタリアンレストランの海の幸パスタ。ハネ防止のプチエプロンは、蝶ネクタイです。
2)はフレンチレストランでのランチの折、中庭にあったギャルソンの人形と腕を組んで。パリに来て一年余り、初めて男性と腕を組みました。

7月のパリで

海の幸パスタ
ギャルソンの人形と腕を組んで
2005/7/30