アトリエあやはた

フランス便り

No.15

こんにちわ。第15報です。
今の時期、パリは9時半過ぎないと日が暮れません。時々寒い日もあります。

5月は、マレ地区の洋服のブティックの一隅で、きものの展示をしています。今度は、身頃替わりのコットンきもの(ゆかたとも言います)、二部式シルックオリジナルきもの、シルック切嵌め、正絹色かけ切嵌めなど。4月の個展とは違うものにしました。ついでに既製品の二部式きものや、袖が和柄のTシャツ、柄物タビックスなど。下駄もあります。

中日の5月15日(日)に小さなショーをやりました。モデルは、普通の人達で、大学生、フランス語の先生の先生、弁護士、会社員(専門職)などインテリ揃い。お国は、フランスはじめ他の国のエトランジェ、日本人も、男女合わせて11人です。助っ人は、優秀なヘアーの方、それぞれ色々な担当の方々。当日だけで6人、陰の助っ人を入れると10人余りの方々に助けられたことになります。

お客さまは、立ち見にもかかわらず50人以上いらして下さいました。(そういえば、4月の個展は、総勢400人くらいの方々に見ていただいたのです)。
モデル達は、店の地下から始って、一階の売り場とカフェを歩き、道路に迄進出しました。何だかみんな嬉しそうでした。カメラの列が並びました。写真を沢山送りたいのですが、パソコンがパンクすると困るので、二枚にします。

何でもそうですが、事を成すには、準備・本番・後片付けが付き物ですよね。ましてや、ここはパリです。東京とはまるで勝手が違います。夜中に伊達衿なんか縫っている自分がいて、不思議な気がします。でも、針を持つ方が一人いて大喜びしましたよ。着付けは、二部式以外は私がやるほかありません。きものを畳める人が二人いて、助かりました。殆どのフランス人は、日本の女性なら皆きものを持っていて、自分で着られて人にも着せられてと考えている様です。
ですから、従業員の日本女性にパーティーにきものを着るようになどと、気軽にいうフランス人の上司がいたりして言われた女性は大騒ぎになる訳です。

きものの生地も洋服生地と同じ位の値段で、レンタル料も洋服と変わらないと思っているようです。色々行き違いが起ります。クラスメイトの若い女性が、私の影響できものに目覚めたりしています。
日本でも、困った時の『あやはた』頼み事件が色々ありましたが、パリでも少しずつそうなりそうです。老い先短い(?)のですから、人の役に立つのは良い事だと思っています。
今日(5月22日(日))は、洗濯(コインランドリー)とアイロン掛けに明け暮れました。ショーの後始末と、引き続いてのきものレンタル着付けの、襦袢類と下着類が山のようになったのですよ。

6月には、また新しい事が起ります。写真は全員(居ない人も)のと、日仏美男美女のカップルの一枚です。

パリでのショー

みなさん 素敵なお二人
2005/5/22