アトリエあやはた

フランス便り

No.3

こんにちわ。第3報です。
ノーテンキな第二報を書いた翌日から、今度は胃にきました。胃が痛い、気持ちがわるい、物が食べられない、体力が無い。毎日やせていく、の状態で情けなかったです。胃となると、三年前に胃がんで逝った夫の症状が頭に浮かんで、自分も後を追うのかと恐怖感に襲われます。
でも チョット待った!
こんな事で死んではいられないと、勇気を奮い起こして学校へは行きます。幸い歩いて行ける距離なのでへろへろしていても何とか到着します。
みんなと話をすれば少しは気分も楽になります。

先日の洋服ダンスぶら下がり事件の後遺症の肋骨も痛くなってきました。来たばかりの時備え付けの要らない物を洋服ダンスのうえに載せようとして、その時椅子が倒れて、ぶら下がり状態になったのです。(折りたたみ椅子とは知らなかったのです。)

それから何日かたって、少しづつ物を食べて大分元気になりました。日本食の店で買った暖めて食べられるごはん小皿一杯、タラの冷凍切り身マッチ箱くらい、きゅうりのキュウちゃん三個、こんな物をおっかなびっくり食べました。聞いてみると皆さん体の調子は狂う様です。
日本人のお医者様を紹介して頂いて診ていただきました。日仏文化協会の駐在員の方が良くして下さるので助かります。私の担当は稲生基子さんです。油絵とジュエリー製作が本職です。
銀行口座を開く手続き、滞在許可証の手続き・・・と、色々な事でしばらくは忙しいです。

ブタとバラの好きな綾秦さん、ブタの顔が蓋になっているピンクのゴミ箱を買いました。

レジダンスの前の通りの名は rue de la rosiere (バラの冠の少女通り)
学校へ通う通りの名は rue violet (紫通り)   別に頼んだ訳ではありません。

住まいのあるこの辺りは、庶民の居住区でこじんまりと静かな所です。ずい分寒かった気候も少しづつ暖かくなって来て木々が一斉に芽をふいてきました。
鈴かけやマロニエやそのほか諸々がこれから美しい季節を迎える準備を始めた様です。寒い中パリに八重桜が咲いていました。今一斉に散っています。
私も美しい季節を迎える為にガンバリます。

時差は、今夏時間で7時間です。日本の方が早いのです。日本の昼の12時は、パリは朝の5時です。午前9時から午後1時までがっこうです。
ではまたね。

2004/4/21