アトリエあやはた

フランス便り

No.1

四月のパリは寒いです。
時々時雨れてパッと晴れたり気まぐれ天気です。春雷も鳴ります。
出発直前に引いた風邪が羽を広げて羽ばたいて、すっかり私の中に定着してしまいました。

到着の翌日は、学校の手続きを終えて、その晩から二日二晩眠り続けました。
時々目覚めては、サプリメントと薬をご飯のように食べ、また寝ます。

私の部屋は四階、窓の下は公園でステキな借景が広がっています。
その向こうは消防署です。頼もしい消防士さん達に見守られている様で嬉しい感じです。

四月五日から学校でしたので、幽霊の様な顔で行きましたよ。
二部式きものでも、先生にも生徒にも街の人にもお褒めのことばをいただき、霞のかかった頭の中でそうなのかなアなんてぼんやり考えるのが精いっぱいです。
みんな親切でやさしいです。わたしのクラスは女性ばかりで、アメリカ二人、アラブ二人、スペイン一人(この方が田中真紀子さんそっくりなの)韓国一人、日本一人(私)です。私は途中入学なので追いつくのがタイヘン。でもガンバリます。

メールを下さった方ありがとうございます。こちらは四月六日にやっと繋がったの。
とにかく病人なので、またお便りします。

2004/4/?